【活動報告】第66回お江戸さるき会
「暑中お見舞い申し上げます」
先週梅雨明けした東京
朝9:00にして体感温度34℃という7月最終土曜日の26日
既に背中に汗が流れる体感温度36℃の10:00
JR総武線両国駅東口に勇者?10名
今回は「室内さるき会」として駅から10分足らずのすみだ北斎美術館での浮世絵鑑賞となる


その10分足らずさえ日陰を選びながら進んでも「暑い」



2016年11月に建築家妹島和世のデザインにより開設された地上4階地下1階の美術館
外壁はアルミパネルでそこに隅田の下町風景が映り込みその風景も見る角度によって変化する
隣の緑町公園には炎天下人ひとりの姿もなし







北斎の肉筆画「隅田川両岸景色図巻」は約7m
「北斎漫画」など15冊のレプリカを手に取っての立ち読みコーナーもあるが企画展常設展いずれも
作品保護のための撮影禁止である
誰もが周知と言えるほどの「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」は26日から8月24日まで表参道・太田記念美術館へ出張中!日本の伝統・自然・文化の象徴として新千円札の裏面にも描かれている
ここでこの作品の青について:藍と紺青
藍は輪郭線に
紺青は(プルシアンブルーと呼ばれベルリンで作成され1830年日本でも流行)水面や空のぼかしに
使われている
<柳に燕図>という作品があった
相性がよくて物事がうまく運ぶことの例えだがこの作品 5羽の燕は輪郭線を描かない没骨法(もっこつほう)という技法で柔らかく描かれていた
<葛飾北斎>
生涯(1760~1849)90歳までに生まれた本所割下水の界隈を93回もの引っ越しをした
その理由は①掃除嫌い②借金逃れ など諸説あり(性格 生活態度 当時の文化や社会状況などの影響)
19世紀後半の西洋芸術家たちに大きな影響を与えたジャポニズムの牽引者ともなる
ゴッホやマネのような画家だけでなくガラス工芸家のエミール・ガレや音楽家ドビュッシーの「海」にも「神奈川沖浪裏」の影響があるという
・浮世絵版画は1回に最大200枚摺れるらしいが1枚目の初摺には絵師が立ち会い2枚目以降を後摺といい絵師は立ち会わない



すみだ北斎美術館のロゴマークの元になった裾野の稲妻

因みにこの夜は19:00から第48回隅田川花火大会
約2万発の花火が打ち上げられる

10名の勇者 無事に帰宅!
記 𣘺本
<今月のおまけ>



↑北斎の後妻との娘阿栄をモデルに2016年朝井まかて著