東京朝倉同窓会

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古処会 第十回

第10回 「ANAの歴史と安全運航を支える整備部門の仕組み

ANA 整備センタ-部品事業室長

川原 洋一 氏 (朝高33回生)

第10回古処会講演録

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「安全」とは、“守る”ものではなく、“作るもの”。

「誰が言っているかではなく、何を言っているか?」

「どこがやるかではなく、まず何をしなければならないか?」

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テ-マ ANAの歴史と安全運航を支える整備部門の仕組み
講師  川原 洋一 氏 (朝高33回生)

1985年 長崎大学工学部電子工学科卒   

1985年ANA入社 整備本部他(現場経験8年)   (中略)   

2016年整備センタ-部品事業室長 現在に至る


プログラム

1. 自己紹介

2. ANAの会社紹介    

・会社概要/ANAホールディングスと事業会社ANA    

・ネットワーク・機材構成・フリート戦略    

・会社組織(全社/整備センター/川原の居場所)  

3. ANAの歴史    

・会社創立から現在までの会社の変遷    

・運航してきた機材の歴史 

・今後の事業展開  

4. 整備センターが追求しているもの    

・TFI(Technical Flight Interruption )と定時出発率    

・タイムテーブルに見るANAの商品

5. 整備センターが実施する航空機のメンテナンス     

・そもそも航空機の整備とは        

・ライン/ドック/ショップ/スタッフの連携 

6. 整備センターの日々の業務    

・日々の運航オペレーションの共有    

・運航を支える様々なシステムと仕組み

7. e.TEAM ANAというグループ会社の運営の特徴    

・JV共同認定事業場、カテゴリー運営    

・専門性、成長、グループ運営への貢献、評価の仕組み    

・Goalに向かうための役割分担チームワーク   

8. ANAの安全管理体制について        

・安全とは作り出すもの~SMS(Safety Management System)~

9. 次の世代へのメッセージ    

・ANA安全教育センター (ASEC)    

・繋ぐのは「人」


ANAの会社紹介

・商号  :全日本空輸株式会社(All Nippon Airways Co.,Ltd.)

・設立  :1952年(昭和27年)12月27日

・本社所在地:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター 〒105-7133                      ホームページ   http://www.ana.co.jp

・資本金 :2,314億8,178万円

・従業員数:約13,000名(連結 約32,600名)

・事業内容:

1. 定期航空運送事業
2. 不定期航空運送事業
3. 航空機使用事業
4. その他附帯事業
・役員:  取締役会長   片野坂 真哉       代表取締役社長 平子 裕志 ・営業収入(連結):1,228,353百万円(2009年度)                                  
※さらに詳しい内容は こちら(PDF)

尚、川原洋一氏より下記のコメントをいただきました。

今回の講演のテーマ「ANAの歴史と安全運航を支える整備部門の仕組み」のとおり、私たちANAグループは、ANA整備部門(整備センタードック整備部、ライン整備部、装備品整備部、原動機整備部)と5つのグループ会社(ANAベースメンテナンステクニクス(BTC)、ANAラインメンテナンステクニクス(LTC)、ANAコンポーネントテクニクス(CTC)、ANAエンジンテクニクス(ETC)、ANAエアロサプライシステム(AAS))が、それぞれの「専門性」を発揮し、「責任」を持って役割分担をしています。

航空は巨大なシステムです。
大切なことは、「役割分担」と皆が共通の目標に向かっていく「チームワーク」だと思っています。
この仕組みは、ANAグループ特有のもので、模倣困難であると自信を持っています。
お客様に安全と安心をお届けする整備部門の仕組みに興味を持っていただけたら幸いです。

なお、資料のとおり、「安全とは」、“守る”ものではなく、“作るもの”です。
あるのは、「危険な状態」であり、「安全」とは、いかにその「危険な状態」を取り去ることができるかなのです。
「安全」とは、単に災害が起きていない状態をいうのでなく災害が起きないよう、危険を回避する計画が実行されている状態をいいます。さらに言えば「許容できないリスクがないこと」です。(これらは専門書にてよく使われる表現です)つまり、

「安全」とは、常にルールに基づいて「正確に仕事を続けている」ことこそなのです。
そして、「安全だった時間」が積み重なり、信頼に変わっていくものだと思っています。



ANA整備センター部品事業室長 川原洋

※第10回古処会の御案内※

< 講演 >

「ANAの歴史と安全運航を支える整備部門の仕組み」(仮題)

< 講師 > 全日本空輸株式会社      整備センター部品事業室 室長
川原 洋一 氏(朝高33回生・三輪中出身)  

①日 時 2017年12月1日(金)    18:00   受付開始 18:30~19:30 講演会(質疑応答含む) 19:45~21:00 懇親会

②会 場 講演会   AP東京八重洲通りコンベンション7階Sル-ム 中央区京橋一丁目10番7号 TEL 03-6228-8109 懇親会 同上 7階Rルーム

③会 費
講演会、懇親会費  一般 2,000円 学生 無料

④出席申し込み・問い合わせ  ●件名『古処会参加申し込み』  ●氏名  ●卒業年度 ●ご同伴人数 (同窓生ではない方も参加可) 以上明記の上、下記アドレスまでお申し込みください。
締め切り 前日(11/30) ※早めのお申し込みをいただけると幸いです。お申し込みいただき次第返信いたします。         

メール kirokuーy@t.vodafone.ne.jp

携帯  090-8503-8587
古処会担当 吉岡 祺六(朝高17回生)