【活動報告】第69回 お江戸さるき会

こんな予報も気にしつつ、2025年10月25日(土)予定通りに10:00JR恵比寿駅西口に12名集合した
過去の10月開催時の写真を振り返ると、皆さん本日の装いが一番厚手のようだ
小雨が降ったり止んだりではあるが、歩きづらいほどでもなくスタート




外苑西通りに面する白金台の青銅っぽい外壁建物は世界初プラネタリウム+BARの融合で、白金台の夜景と500万個の星座が見られるそうな!


プラチナ通りと高級感とに因んだらしい

第1目的地 ゆかしの杜に到着



数枚 そのゴシック調外観を紹介







ここはどこかと言えば、耐震補強なども改修して2018年に開館した「港区立郷土歴史館」
歴史的建造物として、そこに自然と歴史と文化の交流を再確認できる
4階建で2~4階には常設ならびに特別展示室などが設けられている
2階のエントランスにも驚く
吹き抜け 漆喰のレリーフ 床





いつ?誰が?と関心が沸く

昭和13(1938)年に施工された旧公衆衛生院
2009年に港区が国から取得し様々な改修を行い「ゆかしの杜」として開館し
2019年港区指定有形文化財になる
4階340席の階段状旧講堂





「公衆衛生院」とは?
公衆衛生技術者の教育訓練および国民の保健衛生に関する調査研究を目的とした機関で、アメリカの実業家「ジョン・ロックフェラー」の寄付によって設立
(現在は和光市の国立保健医療科学院に引き継がれている)
旧院長室も簡素でかつ重厚で壁や天井は当時最高級のべニア材、床は寄木細工仕上げ


「触るな」という表示がないところでそっと手を触れてみたが、ピカピカに掃除手入れの行き届いた屋内だったことにも称賛の至りだった


さてまた降り始めた小雨に傘を差しながら


予定した天神坂はやや厳しかろうということで、急遽桑原坂を抜けることにした

↓ こじろういなりじんじゃと読む(火伏せの稲荷)
桑原坂の上の八芳園のとなり




そして明治学院大学白金キャンパスを左手にしつつ

昭和初期からの高輪消防署二本榎出張所↓↓
当時は東京湾まで見えたという!


三田と高輪の間の伊皿子坂(江戸時代は江戸湾が見えた)
雨はしばし上がっている

さてここは?↓





国道15号沿い泉岳寺交差点近くに位置し、1928年 国の指定を受ける
1616年には現在の芝5丁目にあったものを1710年にここへ移転「高輪大木戸」となる
東海道で江戸府内への入り口であり、幕末期に伊能忠敬はここを全国測量の起点とした

2020年3月に開業した山手線30番目の駅「高輪ゲートウェイ」の名前由来となっている
まだまだ開発中の近辺の脇道から田町駅方面に抜けると、「オバケトンネル」となる場所に入る


天井170cmのところは現在50mほどの距離だが、通行人が首を曲げて通ったりタクシーの提灯がぶつかったりの高さなので、ということから「オバケトンネル」と呼ばれたらしい
正式名称は高輪橋架道橋<たかなわばしかどうきょう>

2020年には車両通行止となり、歩行者と自転車は通行可能(自転車は降りて歩行)

ここが出口(入口)

出て


都合5kmの予定に皆さん「いやぁ5kmじゃきかないとなぁ!」とのこと
そのせいか、あいにくの天候にもかかかわらず、ランチのビールが美味だった(笑)

<おまけ>
歌川広重「東都名所高輪乃明月」「東都名所高輪廿六夜待遊興乃図」


以上 記 𣘺本